——関西における優良持続可能企業72社を事例として
（投資事例分析付き）
東京商工リサーチ株式会社は「2025年関西版 日本の上位8％Aランク優良企業」を発表しました。本稿では、インタビュー対象となった72社のデータを分析し、関西特有の特徴、あるいは日本企業家集団を分析する視点を整理します。
まず、72名の企業家のうち、女性企業家（代表者）は7名で、全体の9.72％を占めています。この数字は一般的な印象よりも高く、参考として、2022年のフォーチュン500における女性CEOの割合が8.8％であることと比較しても、やや高いことが分かります。
次に、72社の企業所在地の関西地域内での分布は以下の通りです。大阪府が42社、京都府8社、兵庫県8社、奈良県8社、滋賀県2社、和歌山県4社で、大阪府は全体の58.33％を占めています。
そして、72社の企業家の出身地の分布は以下の通りです。大阪府出身が29名、京都府8名、兵庫県12名、奈良県7名、滋賀県4名、岡山県1名、東京都4名、和歌山県5名です。大阪府出身の企業家は全体の40.28％を占めています。これは、既存企業の割合が出身地人口比よりも18.05ポイント高いことを示しており、大阪が関西地域での起業の場として多くの企業家を引きつけていることがわかります。
第四に、起業家の年齢について見ると、72名のうち、1940年代生まれが8名、1950年代生まれが5名、1960年代生まれが27名、1970年代生まれが21名、1980年代生まれが10名、1990年代生まれが1名です。1960年代から1970年代生まれの起業家が全体の66.67％を占めており、つまり、起業家の約7割は45歳から65歳の年齢層に集中しています。
第五に、起業家の学歴の観点から見ると、8名が海外で高等教育を受けており、全体の11.11％を占めます。同じ大学の卒業者が最も多いのは近畿大学（4名）、次いで関西大学（2名）、同志社大学（2名）です。関西の主要私立大学四校（関西学院大学1名、同志社大学2名、立命館大学1名）出身者は合計6名です。その他、有名国公立大学出身者として、大阪大学、慶應義塾大学、東京工業大学、金沢大学、福井大学がそれぞれ1名ずついます。有名私立大学・国公立大学卒業者は11名で全体の15.28％、さらにこれらの大学を卒業したうえで海外で高等教育を受けた起業家は18名で全体の25％です。言い換えれば、4人に1人の起業家が有名大学を卒業するか、あるいは海外で学んだ経験を持っています。
第六に、72社のうち、創業から50年以上経過し、従業員が100名以上の企業は17社あり、全体の23.61％を占めます。また、72社の創業年代別の分布を見ると、1930年代創業が2社、1940年代が6社、1950年代が8社、1960年代が10社、1970年代が15社、1980年代が3社、1990年代が13社、2000年代が8社、2010年代が4社、2020年代が1社です。1940年代から2000年代までは比較的バランスの取れた分布ですが、1980年代は少なくなっています。その理由として、日本経済は1980年代も急成長を続けていましたが、一部の研究では高度経済成長期は1970年代後半で終わったとされており、1980年代の新規創業や起業活動は低調だったと考えられます。
第七に、72社のうち、子どもへ事業を継承した企業は11社で、全体の15.28％です。
以上の7つの側面を分析したデータから、比較対象が不足しているため、正確かつ明確な特徴をまとめるのは難しいですが、概ね次の4つの点が初歩的に整理できます。
大阪は関西地域において比較的影響力が大きい。
-京都は独自性が強いものの、大阪以外の出身者でも、大阪に集まり事業を起こし、イノベーションを展開する起業家がいる（特に神戸、滋賀、和歌山出身者）。
-企業の持続的発展の特徴が顕著であり、企業寿命は比較的長く、家族継承の割合は低く、オープンな経営姿勢が強い。
-起業家の学歴レベルは比較的高い。
-起業家の年齢・性別分布は比較的バランスが取れており、多様性があり、年齢や性別における公平性が強く反映されている。
投資事例分析
まず、「早水山荘（Hayamizu Sanso）」の再生戦略と取り組みの方向性に引き続き注目します。インターネット上で3つの動画資料を検索・分析しました。
1.https://youtu.be/vWo_oRUAxGA?si=DexVF2kqJ1mLDpaG. 2013年頃の「早水山荘」の運営の様子を記録した動画です。
2.https://youtu.be/H1qpWwFxieM?si=BKvjbM_NwcdUqFMM. この動画では、江戸時代以来、「早水山荘」を通る道路が大阪と奈良を結ぶ重要な街道であったことが分析されています。第二次世界大戦後、この道路の建設計画が再び検討されましたが、最終的には中止されました。動画では「早水山荘」周辺の歴史的な地理的背景も詳しく解説されています。
3.https://youtu.be/_ksS3tqajCY?si=GgxXRmQKj8OKpfEl
この動画では、「原屋山荘」が大阪府大東市にある宿泊施設付きの焼肉店であることが紹介されています。開業は1970年前後です。三階建ての建物の1階は一般客向けの焼肉店、2階は宴会用の大広間が多数、3階は宿泊施設となっています。ヴィラの横には男女別の浴場があり、宿泊客が利用できます。ヴィラは生駒山の中腹に位置しており、夜には赤いネオンサイン「原屋山荘」が非常に目立ち、多くの地元住民が訪れる人気のスポットでした。しかし、2018年7月の西日本豪雨で1階の一部が土砂崩れにより被害を受け、営業ができなくなりました。復旧は断念され、現在では老朽化や荒廃した外観、違法投棄により「スピリチュアルスポット」と呼ばれるようになっています。内部もドローンで調査されましたが、落書きだらけで荒廃した状態でした。
次に、先週は複数の物件の取得が行われ、そのうちいくつかは将来性が高いとして専門のオペレーターによって取得されました。
この物件は立地条件が非常に優れており、あらゆる面で基盤も整っています。改装を行えば、再び賃貸や運営に活用することが可能です。
この天王寺地区の物件は駅からわずか徒歩1分の立地にあります。最終的な買い手は不動産会社のオーナーで、改装後に販売される予定で、販売予想価格は5,000万円です。最終的な取引価格は2,850万円となりました。
私たちはこの物件を現地で確認しました。南北通りの近くに位置し、JR寺田町駅から徒歩10分です。居住にも適しており、賃貸運用も手間がかかりません。良質な賃貸物件は、B&Bよりも安定しており、高い利回りが期待できます。
この商店街の物件は1年前に取得されました。取得後、外観が塗装され、3階と4階に住んでいた住民は退去し、B&Bとして改装されました。最近、この物件はB&B運営者によって取得され、最終的な売却価格は5,000万円となりました。元々の販売価格が4,280万円で掲載されていたときは、まだ3階と4階に住民が居住しており、改装もされていませんでした。
私たちは引き続き、以前の判断（大阪）を維持しています。
都心部の新築マンションの売上は引き続き上昇する見込みです。
銀行の金利上昇
大阪周辺の人口の少ない地域における新築一戸建ての価格は下落する見込みです。（立地の悪いB&Bは撤退し始めており、特に西成区ではその傾向が顕著で、中心地の立地優位性をさらに裏付けています）
この状況により、条件にこだわる多くの人々が理想の不動産を購入できなくなっており、住宅ローン市場の需要は依然として非常に強いままです。
1. もし資金がある場合は、投資用ビルを購入してください（乾湿エリアは分けること。エレベーターがない場合は、できるだけ3階までにとどめること。もちろんエレベーターがある場合は、6人以上乗れることが望ましい。4人乗りだと住宅から商業用途への切り替えが遅くなるため、階段利用の方が早い場合があります）。
2. 資金がない場合は、駅から10分以内の中古一戸建てを積極的に購入しましょう。必ず一戸建てを購入すること！前提として、まだリノベーションされていない物件であることが重要です。
3. 銀行ローンを利用するのが最適です。レバレッジの原理を活用し、資産形成を最大化することが、不動産規模を拡大する最も速い方法でもあります。
家を購入して投資する際は、専門的な理論知識をベースに、実際の成功事例を分析して、購入後に縛られないようにし、投資がもたらす利益や楽しみを心から享受してください。
ウィンウィンの原則を実践しましょう。すべての参加者が利益を得られるように。
ワイナリー2社間の合併・買収プロジェクト
1. 河内市、大阪府のKoko Factory Store
設備は法人「北野生産技術販売株式会社」名義
土地面積：約5,600平方メートル
価格：4億5,000万円
2. 千葉県の日本酒醸造所（醸造設備・機械を含む）
合併・買収：株式100％譲渡
従業員数：約15名
金額：5億円（株式取得）
設立：1800年代頃
主な決算期：2024年3月期
赤字。所有者の高齢化および健康上の理由による譲渡
受賞歴のある有名ブランド製品が多数あり、軽やかでドライな大吟醸や特選大吟醸など、滑らかな味わいと豊かな香りを持ち、全国新酒鑑評会や蔵元名人大会など国際的なコンテストで受賞経験あり。
土地：1,303坪
製造工場建物は会社所有